[コメント] 座頭市物語(1962/日)
用心棒の重い腰を上げさせるのは一苦労。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画で座頭市が敵と戦うのは以下の三段階があると考えられる。
(1) やむを得ずに刀を抜く時(正当防衛)
(2) 斬りたくない者を斬る時(平手造酒との一戦)
(3) 刀を抜く価値もない相手だった時(蓼吉を川に突き落とすラスト)
(2)の「斬りたくない者を斬る」というのは川本三郎氏の著作で知ったもので、『たそがれ清兵衛』にも脈々と受け継がれている時代劇独特の美学であるが、この映画では (3)を付け加えることで(2)の戦いの価値をいっそう高めていることが秀逸であろう。
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