なんといっても、ベイダー卿の「アイム・ユア・マザー！」の台詞に、ロークが「ノォォォォォォッ」（いやだぁぁぁぁぁぁっ）と絶叫したシーンだろう。

原作では、けっこう人気があってカッコよくて強いダース・ベイダーが、いきなり「アイム・ユア・ファーザー」と言い出しても、混乱にあるルークはわけもわからず、「ノー、ノー」言うしかなかった感じだった。

「あんなたくましい男性が俺の父さん？」という葛藤もあったかもしれないが、まあ、『スター・ウォーズ』シリーズでもっとも難しいシーンには違いないだろう。

しかし、本作ではそれを「アイム・ユア・マザー！」とホンのちょっと変えただけで、その次の「ノォォォォォォッ」（いやだぁぁぁぁぁぁっ）の台詞が、劇的なほどに説得力を持って迫ってきた。

そりゃあ、私だって、あんなのに「アイム・ユア・マザー！」と言われれば、反射的に「ノォォォォォォッ」（いやだぁぁぁぁぁぁっ）と言うだろう。