コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 独立愚連隊西へ(1960/日)

本当に守るべきなのは「旗」か、それとも「命」か?
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 個人的には、取り返した軍旗の隠し場所が鍵だと思っている。佐藤允が「ここだぁ!」と言ってボロボロの旗を出したのは、何とサルマタの中。おまけに堺左千夫に向かって「これ日光消毒しとけ」……。

 どうです? 大日本帝国陸軍の象徴である「旗」を、イチモツとキンタマに触れされた訳ですよ? 何たる無礼、と思う人もいるかもしれないが、破れた旗のために何故これほどまで命を懸けられるのか、命ってそんなもんなのか? という岡本監督の戦争批判が込められているようだ。自分のイチモツとキンタマの方がよっぽど大事だ、って人もいるだろうしね。

 本当に護るべきなのは「旗」か「命」か。この映画を見た後では、「旗」を護ろうなんて思わなくなるよ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)はしぼそがらす[*] 水那岐[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。