[コメント] 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967/日)
猪木にはタイガー・ジェット・シン、ゴジラにはキングギドラ
そしてガメラにはギャオス!見よ大空を飛ぶ、人を食らう恐怖の怪鳥を。ヒステリックな鳴き声をあげ、子供たちを恐怖のどん底に陥れるアイツを許すなガメラ!
ある意味こんな映画は今の日本の製作者は作れないだろう。こういう映画は、「子供のために視点を下げた大人」が作っていたのだ。ところが平成ライダーとかを作っている製作者は「子供の視点しか持ってない大人」なのだ。つまりは「あー!チャック見えたあ!」とか「糸見えてるじゃん!」とか言われないこと「だけ」が最優先なのだ。平成ガメラを作った三人は、日本でも超一流の製作者達である。しかし残念ながら後者だった。
僕のガメラ映画のレビューは全部同じようなことを言ってるかもしれないけど、ガメラは本当に単純な行動原理しか持ってなかったんだよ。それは「子供たちを守る」だ。日本アカデミー賞も日本SF作家クラブ大賞もガメラはいらない。ただ劇場の子供たちの興奮で上気した頬と、荒い鼻息だけがガメラのエネルギーであり勲章だったのだ。
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