[コメント] みな殺しの霊歌(1968/日)
さすがに犯罪自体の猟奇性は薄れてるだろうし、動機に不明瞭な点も多いが、それら全てを「なんでもないよ。名前も知らなかったんだ」という台詞だけで納得させてしまう圧倒的な演出力。乾いたユーモアもある。
たったワンカットで、脇役も含めた登場人物の人となりを把握させてしまう的確な演出が素晴らしい。
たとえば、両親の運転する車を、笑いながら飛び跳ねて避ける女の子の姿でその家族の仲睦まじさを。
たとえば、スニーカーを軽く蹴る仕草で名前も知らない男同士の友情を。
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