[コメント] グッバイガール(1977/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
もう手遅れだ。日記に書いちゃった。
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久々に観たのだが、高校生当時には圧倒されたリチャード・ドレイファスの熱演が今では「頑張ってるよな〜」と微笑ましかったりして、20数年という月日を改めて感じてしまった。
ただ、当時はまだ分からなかったマーシャ・メイスンの良さが今ではよくよく分かること、これは嬉しかった。特に好きなのは「リチャード三世」を酷評されて泥酔して帰ってきたドレイファス(あ、この人もリチャードだった!)を介抱するシーン。別に彼女が何かをするわけではないし、少しわがままな見方かもしれないけれど、あれを分かってくれる女性っていいなと思わず感情移入してしまった。あと、腹痛を起こした娘を介抱しようとしてギターを抱えて寝てしまうドレイファスに布団をかけて部屋を出るところのメイスンの表情。正直言って彼女は全然タイプじゃないんだけれど、あの表情にはドキッとしたな。
あと、娘と言えばクイン・カミングスに関してはもう自分が言うまでもなく他の方々のコメントを見てくださいという感じ。演技自体も最高なのに、その使われ方も最高で、何も言うことなし。
とにかくもともとが舞台劇だけに、こうした演技についてのコメントが長くなるのは仕方ないんだけれど、映画自体も当時全盛期だったハーバート・ロスが同じく戯曲界のカリスマだったニール・サイモンの脚本を上手く料理していて、時を超えて誰もが気楽に楽しめるハートウォーミング・コメディ(死語?)になっている。
ラストの雨のシーンもグッと盛り上げてサッと終わってるのがとてもいい。そういう爽やかさがこの映画に永遠の若さ、輝きをもたらせているように思う。
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