[コメント] 釈迦(1961/日)
ハリウッドの宗教大作映画への対抗心むきだし。これだけ金をかけ、それが画面に反映されてる邦画は初めて観た。事実上の主役に悪役の勝新を持ってき、最後には蜘蛛の糸(?)まで登場させる脚本がお見事!
観る前までは、日本人キャストでインドが舞台の映画を撮ってしまうのは如何なものかと思った。最初は確かに違和感を覚えたが、舞台を観てる場合と同様に次第に受け入れてしまう。まあ、インドの方々が見たら全然納得できないのかもしれないが・・・。
とにかく規模のデカさは、一連のハリウッド大作映画に全く引けを取らない。特撮もかなり見事な出来。市川雷蔵、山田五十鈴、川口浩といったスターにも上手く見せ場を用意している。
しかし、主役であるはずのシッダ太子(本郷功次郎)は、悟りを開いて「仏陀」になってからは全く姿を見せない。演出もあるだろうが、ハリウッド映画のキリスト同様、「仏陀」自身を描くのには抵抗感があったのだろうか。本郷功次郎が実は一番おいしくない役どころだったかも。
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