[コメント] 赤西蠣太(1936/日)
天然ゆえにリミッターの外れた男に出来ないことはなく、内面を持たないために間者にはうってつけだが、話は人を叙述する営みだから無内面には耐え難く、原田甲斐という形で千恵蔵を分離して、ガチガチに作為的な旧劇の芝居をやらせる。
つまり多重人格物に近く、恋愛に誤配に際しても、無内面が作者の性欲(女中フェチ)による操作を受け入れながら、その内面が相変わらず計り知れないのはいかにもサイコ的である。
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