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[コメント] GO!GO!ガジェット(1999/米)

未公開なのがおしいぐらいコメディとしては上出来の作品。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ガジェットに改造されたジョンが悪党と戦う作品。内容としてはディズニー版『ロボコップ』と言った印象。ストーリー展開はスピーディーで分かりやすく退屈しない。ストーリーのテンポや展開はB級感があるがコメディシーンは良い出来でディズニー映画だが大人でも終始楽しめる。特に前半のガジェットになったジョンが最初のうちはまったく自分の機能を使えずに悪戦苦闘するところやマシュー・ブロデリック演じるガジェットとニセガジェットとのギャップや自分の機能に慣れてもドジを踏むガジェット何かは良い出来。ディズニー映画ということもありストーリー展開に唐突さや子供っぽさもあるがコメディシーンの出来の良さでカバーしていてあまりディズニーらしさは気にならない。それにしてもガジェットの機能は見慣れた物なのだが機能を使う時が70〜80年代ぐらいのSF映画のロボットみたいで普通ならバランスが悪くなりそうなところをテンポの良さで実に楽しくしてる。他のシーンは少し唐突だがコメディシーンのテンポは実に良く独特の良さがある。しかしストーリーは説明不足である。例えばジョンがガジェットにされた理由が命を助けるためとはいえジョンがすんなりガジェットの自分を受け入れすぎている事やガジェットがなぜチップなしで動けたのかもはっきりせずに流れてしまっている。またジョンが悪党の会社に入社しそうなブレンダに入社したらガジェット計画はどうするのかと尋ねているのに途中で別のストーリーに展開してしまい、いつの間にかブレンダが入社してガジェット計画もおざなりにかなり省略されたのはバランスを悪くした感じがする。他にも中途半端に伸ばしといて結局省略されたシーンが随所にあり少し気になる。そこはストーリーがスピーディーでテンポが良かった分、少しちゃんと作って欲しかった。しかしニセガジェットが町で暴れているときに何も知らない警察が本物のガジェットを逮捕する展開にもってかなったのは定番のパターンならなかったので良かった。出来ればルパート・エベレット演じる悪役と戦うときぐらいはガジェットがやられまくる展開にせずに平等に戦闘させて欲しかった。マシューはかなりコメディ慣れしたのかガジェットを演じても自然で違和感がなかった。またペニー役のミシェル・トラクテンバーグもかわいくて印象的。総評としてはストーリーはディズニーらしい御都合主義はあるが単純にコメディ映画と割り切ってみてしまえばかなり良い出来の作品。正直この作品が未公開なのがおしいぐらい良い出来なので勿体無いと思ってしまう。いつものディズニーよりはディズニーらしさはないのでいつものディズニー映画の展開に飽きた人にはオススメ。

(評価:★4)

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