[コメント] ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(1990/英=米)
コインの表が126回!そんなすべてが定着し、あらかじめ決定された世界の、動きのない画面で、ゲイリー・オールドマンが最高にかわゆい。
劇中登場するリチャード・ドレイファスは、お節介にも彼らに「彼らの世界が決定された物語の中にあること」を教えてしまう。ひどい奴だ。悪意のある奴だ。でも、物語の中と私の知る現実を行き来する彼は、私の分身でもあるんだ。私自身がそのあらかじめ決定された中での物語を見たいんだ。
あんなにオタオタもがいているのにそれは物語に反映せず、物語と関係のないところで響きわたる彼らの声。それがまた可笑しくも、哀しい。すべては決定されていて、もうどうにもこうにも変えられられないんだ。ごめんな。
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