音楽ファン・・・その不可思議なる人種。 とりあえず、「音楽センスのいいヤツ」がカーストの最上位に立ち、「ダサイ音楽を聴くヤツ」は無条件でさげすまれ唾棄される。 それは現実生活での年収や才能、社会的地位にはマッタク関係がナク、不可思議な階級制度を作り上げている。

「音楽を聴く耳を持つのも才能のウチ」と豪語してハバカラナイ、「プロのファン」（そんな言葉あるのか？） 実は「ワシもそう」なのだった（自爆）

なかなか人生に置いて、「イイ音楽を聴くヤツにもツマラナイヤツはいる」「ダサイ音楽を好きだからと言ってその人本人がまったくダメ人種というワケではない」という、「人生上の基本的真実」がなかなか受け入れがたい人にこそ観ていただきたい映画。

ソレは多分、映画でもファッションでも同じ事。 ダサイ映画を好きだからって、着ている服がヘンだからって、その人自身を計る価値観にはマッタク関係しないのだ。 好みと人格は別物。 その事がなかなか成人しても判らなかった、ワシのような人にお勧めの映画。

しかし、おうおうにして人間というのは「趣味がダサイ人とはおつきあいしたくない」ワケで。 困ったモンだ。思わず、反省。

きっとこのシネスケにも「心当たりがある人」が少なからずいるはず。