[コメント] 金髪の草原(1999/日)
それでも池脇千鶴はミスキャスト。[新文芸坐]
上映終了後に犬童一心監督と久保田修プロデューサーのトークショーがあった。そこで観客の一人が、「池脇千鶴が幼過ぎませんか?」と、私も疑問に思っていたことを尋ねた。
犬童監督の答えは「撮っている時はそうは思わなかった」。久保田氏がその後を引き取り「あの若さでホームヘルパーをやろうという“変わった女の子”を演じられる、地に足のついた役者は彼女しかいなかった」。難しい役なので、キャスティングも消極的なものになってしまったのか、まあ仕方ない、と一応この説明には納得した。
しかしそれでも、彼女の(外見的な)年齢には説得力がない。この演出であれば、彼女の役は、ヘルパーの仕事を離れたところでは「女の“子”」ではなく「(大人の)女性」としての面を出す必要があった。しかし池脇千鶴には「女の子」の面しかなかった。せっかくの話を、彼女が全部ブチ壊してしまっている。
なお念のために書いておくが、私は別に池脇千鶴が嫌いなわけではない。いやむしろ大好きなほうだ。と言うより、彼女がこんな使われ方をしているのが、ファンとしては見るに耐えないのである。
ちなみに伊勢谷友介は可もなく不可もなくというか、アラもあったがいいところもあったという印象。ストーリーや映像はかなり気に入った。それだけで4点。
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