少し残念なのが、「分かり易すぎる」というよりか予想しやすい展開。ハラハラドキドキをハリウッド式映画教科書通りにストーリーに的確に配属し、序盤の登場人物のセリフに後半に繋がる伏線の配備は、超分かり易すぎて、見ていて正直先が読めるのでダレて見てました。タイラー大尉、副艦長が自分の弱さという潜水艦パッチを閉めて艦長の威厳ある姿に変貌していくといった展開、良いんですけど良いんですけど贅沢を言うようですけど捻ってくれよ。

戦争の痛みや辛さをもっと工夫して醸し出してくれれば、少なくとも新鮮味が感じられたのに残念です。死に往く人々と生き残った人々の、天秤に掛けることが出来ない痛みが感じられませんでした。これじゃあ「ドイツ潜水艦名の『Ｕボート』があるから、米軍ならではの内容で対抗して作ってみましたが、有権者の皆様どうでしょう？　ｂｙブッシュ子分」レベルです艦長、オーバー。

2003/1/12