カトゥーンの魅力がよく判らないのでこの点数ですが、家族で観るには調度良い作品とは思います。

　私は最近「NBAまにあ」を観ながら勉強中のにわかNBAファンで全く詳しくありませんが、マイケル・ジョーダンがバスケの神様ってのは知ってるし、チャールズ・バークレーやチラッと登場した面々がバスケのスター選手ってのも判ります。それがあんなマヌケな扱いなんて…喜ぶべきか、嘆くべきか。

　アニメとの合成にしても、『ロジャー・ラビット』の場合は渋いハードボイルドと合わせた事で一種独特のムードになっていましたが、こちらは典型的な極彩色のカトゥーンとの合成だったので、大人が観るにはしんどいハチャメチャさでした。そういえば、「ロジャー…」は目や口が飛び出るアニメキャラに、ボガートみたいな探偵がツッコミながら付き合うという設定のおかげで、おかしなコンビネーションが成り立っていたし…。ジョーダンがアニメに圧倒されっぱなしで、ツッコミ切れてなかったのが難点でしょうか。

　バスケのプレイとしても、相手がアニメなのでなんでもあり状態。本当に目を奪われるようなプレイがないのも×。クライマックスのアレはジョーダンとしては不本意だったのでは…？

　ただＯＰはカッコ良かった。一時期『セブン』で注目されたカイル・クーパーの見づらいＯＰ（あれはあれで好きだけど）が氾濫してたけど、本作のは見やすくて勢いがあって良いです。思えば、ちゃんとした超絶プレイが見れたのはあのＯＰだけだったかも…。あそこだけ何回か巻き戻して観ました。