[コメント] 第七の封印(1956/スウェーデン)
スクリーンに表れない何万人もの死を背景としているが、スクリーンに表れるものはそのほんの一部にすぎない。この映画のすごさは→
そうした重い背景をほんのいくつかのエピソードの中にまとめあげてしまう簡略化の手際のよさにある。圧縮度が凄いので、人によっては好みが分かれるところと思う。 生きる意味を考える人と、そういうことを考えない人がこの映画には登場する。しかし、どのような人にとっても、「来るべきものは来るべき時に来ることもあるし、突如来ることもある」という単純な主張がユーモアすら湛えつつ語られる。 登場人物の人物類型がすべて異なるように慎重に作られていることが実によく分かる。それは大変きまじめな創作態度であるが、そこに息苦しさや作為を、場合によっては底の浅さを感じ取る人もいるのではないでしょうか。 私の点数が「3」なのは、そこが気にかかるから。
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