[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)
この映画はドキュメンタリー風ミュージカルではなく、セルマの息子に事実を伝える為作られたミュージカル仕立てのドキュメンタリーだ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の暗闇は…目の手術を終えて間も無いセルマの息子の為に、暗闇に慣れる時間を与えたもの。
セルマの子どもは、この手ぶれのドキュメンタリー映画を観ることで、セルマの本当の思いと彼女を取り巻く疑惑の真相を知る。
手ぶれカメラからきり変わるミュージカルシーンは、セルマ以外誰一人として見ることができなかった彼女の心。いかにして彼女が彼女であり続けたかを、解き明かす。そして、その歌声はセルマの息子に訴えかける。「ミュージカルが私を支えたの。音楽は素晴らしい!」と…
刑務所でのやり取りを見て彼は思う。「母のとった方法が良いかどうかはわからない。でも、母の愛情は本物だった。」
「ミュージカルの最後の歌は歌わない。」母の言葉を胸に、ラストシーンの後、彼は、彼女の終わらない歌の続きを歌い始める。彼女の思いを映像として、その目に焼き付けることができたから…
この作品、二回目を観た時、そういう映画ではないか…。そう思いました。 「自分がセルマだったら…」と考える映画では無く、観客自身がセルマの願い叶って目が見えるようになった子どもだとしたら、どうだろう?
一回目を観た時は、ミュージカルシーンに入るまでセルマにとても否定的だったのですが、二回目で強烈なインパクトを受けたので候。
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