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[コメント] ソロモンとシバの女王(1959/米)

壮大な絵巻物を作る場合、並の演出では駄目なんだ。もっとリアルさを感じさせなきゃ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 聖書に書かれるソロモン王の時代のエピソードを映画化。公開された1960年の全米興行成績も6位と健闘。

 壮大な歴史絵巻…のはずなんだが、なんでか妙に安っぽい。冒頭のイスラエルとエジプトの総力戦が敵味方合わせて十数人しか出てこないとか、ラストシーンで崖から落ちる兵士が全部作り物だと丸分かりとか、どうにもツメが甘いんだよな。

 エピソード自体は非常に興味深い部分もあるんだが、ブリンナー、ロロブリジーダ共に演出が過剰で、映画ってよりも演劇をしてるって感じが強い。映画よりも舞台劇として観るべき作品なのかも…

 要するに中途半端過ぎって事だな。

 ソロモン王役は当初タイロン=パワーだったのだが、急死したためユル=ブリンナーが交代し、その部分を全て撮り直したとか…これが中途半端さの原因の一つだったのかな?

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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