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[コメント] チャップリンの 黄金狂時代(1925/米)

肝のロマンスは丸きり童貞コントだが、だからこそのきっつい哀切さが「寒さ」の中で胸を締め上げる。また、「食欲」のグロテスクなど、チャップリンの真顔ボケ(無痛・無感覚)は時に狂気的なレベルに至り、目が離せない。尾行する熊のきぐるみのおとぼけ佇まい等愛せる要素多数で、コッペパンダンスは劣悪なモノクロ画像の中でこそ輝いている。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ミニチュアの小屋とチャップリンが吹き飛ばされ、宙づりにされる描写は、滑稽なまでの人間の軽さを示唆しているようで、あらゆるアナログ感が良い方向に転じている(楽曲はオルガン(旧版?)よりも後からオケ楽曲を付けたもののほうが秀逸だが)。

予定調和なラストは(良い意味での)悪意=皮肉による産物だろう。この邦題は良く考えられたものだと思う。

(評価:★4)

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