[コメント] ekiden 駅伝(2000/日)
いくら何でもおぐちゃんはないだろっ!ってツッコミながらも、流れる涙を拭うことすら諦めた。
とてもベタな展開に作品の評価は散々らしい。だけども「駅伝」という日本人が愛する伝統ある競技の魅力は十二分に伝わってきた。
駅伝は個人の競技である。任された区間は独りで走りきらねばならない。走者が脚を引き摺ろうとも手をさしのべてはならない。どんなに苦しかろうとも任された区間を全力で走る。
駅伝は集団の競技でもある。どんなに苦しくても次の仲間にタスキを渡すことだけを考え、全力を出し切り、仲間に後を託す。
全力で仲間を信じること、それが駅伝なんだ。
労使の対立も、年齢も、ブルーカラーとホワイトカラーも、国籍すら乗り越えて、寄せ集めの集団が「全力で仲間を信じあう」
・・・やっぱりベタだ・・・だけども単純に素敵な事だとも思う。今の自分には出来ない事だし、羨ましい。
作中で伊藤高史が皆を勧誘する時に、それぞれ一陣の風が吹く。ちょっとしたきっかけをプレゼントされただけなのに、彼等は集まってくる。きっと何かしらの「匂い」を感じたのかもしれない。
私も何かしらの「きっかけ」をいつも欲しがっているのだろう。だが、風なんていつでもどこでも吹いている。ただそれに気づかなくなってるだけかも知れない。
PS,それにしてもチームの面々のキャラを良く描き分けてたように思います。しかもそれぞれにドラマをもっている。難を言えばイラン人3兄弟にもそれぞれ個性を持たせ、なおかつ人種差別等の外国人出稼ぎ労働者のエピソードを盛り込めたらと思います。
PS,それにしても田中麗奈の出る映画には、どうしてこんなにハズレがないのだろうか?まぁ、いい映画を見させて貰いました。
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