[コメント] 13デイズ(2000/米)
政治家の熱い戦いが伝わってきた。危機が去った後のケネディ暗殺、フルシチョフ失脚という両トップの末路が、すごく深い意味をもっている気がした。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ケネディ大統領と側近達は本当に凄いと思った。けれど忘れてはいけないのは、フルシチョフをはじめとするソ連側の人間もだろう。彼らだって世界を破滅させるためにミサイルを配備したわけではなく、アメリカとのミサイルギャップを埋め、自国の利益を守るためだったからだし、だからこそ最後は強制外交のなかでお互いに宥和政策をとり世界の危機を回避出来たのだと思う。 ただ残念なことは、冷戦構造の中で互いに敵対しあってきた米ソが最大の危機を乗り越えたことで、両トップが歩み寄りをみせたにもかかわらず、一年後にはケネディは暗殺され、フルシチョフはクーデターで失脚してしまったことだ。ラストシーンでのケネディのセリフであるように彼は真の平和を実現するという考えをもってたのにもかかわらず、暗殺されその後30年近くも冷戦が続いたことを思うと、ケネディ大統領が生きていたら冷戦はもっと早く終わり、お互いの誤解も解けていたかもしれないし、歴史の残酷な一面を感じた。
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