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[コメント] コヨーテ・アグリー(2000/米)

世界の縮図・ニューヨーク。反米(?)の私でさえ憧れる、大好きな街だ。この作品は多くの「現実」を物語っている。
はっぴぃ・まにあ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ニューヨークに行けば何かが変わるかもしれない。ニューヨークで成功を手に入れられるかもしれない」そう思いながら成田空港を発つ日本人ってきっとものすごく多い。 余談だが私の妹もかつてダンスの勉強をしようとニューヨークへ行ったっけ。 妹の留学中に一度ニューヨークへ遊びに行った。そして、妹がルームシェアしている4人の女性は、みんな日本人なんだけど、所謂日本で言う「フリーター」ばかりだった。夢を描いてニューヨークに来たものの、挫折する人がほとんどなんだろう。それでも帰国はしない。ニューヨークが好きだから。中にはビザを取らず、3ヶ月ごとに帰国してはまた渡米するという生活を20年近くしている人も・・。

この映画に出てくる主人公の女の子は、日本語で言う「上京」をし、夢をかなえるための日々を描くというもの。そういえばひところは東京こそが夢を叶えられる街だったっけ。東京での一人暮らし・挫折・孤独なんかを描いたテレビドラマや漫画や映画は数え切れないほどあるわけだから。そういう意味ではこの映画はストーリーに斬新さもなければ目を見張るような名場面があるわけでもないんだけれど。

私は「上京」も「留学」も経験がないのに、なぜかものすごく共感できる。全ての感情がせつないほどに分かる。ま、彼女の場合は最終的に「成功」側におさまるんだけど。なんとなく、最近、特に女性の海外渡航熱が異常だと首をかしげていたんだけど、この映画を見る限りだと「へぇぇ〜、なるほどねぇ」と思ってしまった。 結局ニューヨークが好きなだけなのかも・・・。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)makoto7774[*]

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