[コメント] ファイナル・デスティネーション(2000/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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何故か助けられた(受身!)主人公達に待っているのはひたすら死の運命。
劇中では「死神が〜」などと話していたが、自分はそうは思わない。運命なるものが神から与えられるのなら、死も神に定められた運命の中の一つのはず。
アメリカで最も信仰されているキリスト教プロテスタント(カルヴァン派)には「予定説」というものがあり、それは「人が天国に行けるかどうか(救われるか否か)は神によって予定されている」「日頃の行いの善悪は救われるか否かの運命に関係無い」という説です。別にキリスト教徒じゃないので勝手な勘違いの解釈かもしれませんが、大きく解釈すれば「人間の行いで偉大な神の定めた運命は変えられない」という考えになるはずです。
そこでこの映画ですが、自分は神の定めた運命を主人公達に予兆を与える何者かが捻じ曲げ、主人公達を試すかのようにもてあそんでいるのだと解釈しました。つまり「神と対等並みの力を持つ存在」が「神の定めた運命」を冒涜したことで始まった両者の争いに主人公が巻き込まれたという所でしょうか。
監督ジェームズ・ウォンは「Xファイル」TVシリーズの出身だったと思いますが、「死ぬよ〜、死ぬよ〜」っていうゾクゾク演出が上手いです。もったいぶり方が上手いです。ストレスを感じさせないレベルでスリルを引っ張るというか。
ただ、個人的に気持ちいい映画じゃないです。「神に逆らっても無駄だよ〜」「まぁ、せいぜい頑張ってくれ」なんて・・・。変なヒューマニズムとか持ってこられても困るのは分かるけど・・・。
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