コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ファイナル・デスティネーション(2000/米)

振り返ってみて、冷静に筋を考えるとありがちな話なんだけど、映像や展開のスリリング感に観客を引き込む力がある映画だと思った。"I'll see you soon."・・・「イヤです」。
Walden

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







DVD版では、変更される前のラストの終わり方が収録されていた。

そちらでは、最終的に主人公アレックスは、感電して死んでしまう。 生き残ったクレアは、彼の子供を産んで(海岸のシーンで2人がキスをするシーンと、クレアが妊娠をチェックするシーンも入っていた)、「彼はいつもこの子を見ているわ」ってなことを、お墓の前でやはり生き残ったカーターと語っている。 最後は、特にサプライズ無しで終了。

これはこれで良い終わり方だったと思う。 僕は、実際に上映された方のラストも好きだけど。

ただ、気になったのは変えた理由。

同じく収録されていたドキュメンタリーによると、この変更は、基本的に試写会における反応を元に(「主人公が死ぬのはいやだ」「カーターは死んで欲しい」)、変更されたそうだ。

これは、この映画が狙っているものや、映画のマーケティング上の戦略としては極めて妥当なことかもしれないが、僕としては釈然としないものを感じた。

映画のラストは、多少受けが悪かろうとも、こだわりをもってほしいと、個人的に思う。特に、「(主人公に対していつも敵対的だった)カーターには死んで欲しい」というような意見で、「そうか、ならしょうがない」と殺してしまうのにはちょっと嫌な印象を持った。

僕のは所詮、ビジネスとしての映画を考慮しない理想論かもしれないが、それでも、このことが、僕の中でのこの映画の評価を微妙に下げたのは事実。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)JKF[*] プロキオン14[*] 空イグアナ[*] 甘崎庵[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。