ディノ・デ・ラウレンティスの功績は素晴らしく、歴史に残る名プロデューサーです。今回のジャンカルロ・ジャンニーニにしても素晴らしく見事なキャスティングで驚かされました。

しかしリドリー・スコットの近作には今ひとつ迫力に欠けているように思えます。但し、本作の音楽や情景描写にヨーロッパの臭いがしており、故郷回帰を感じさせます。

残酷というならば確かにその通りで、ラストはきつい感じでしたが、ボイス母さんも仰せの通り、原作のことを思えばこんなもんですよね。

リドリー・スコットは職人に徹していて、何でもやるという姿勢は評価できるけど、やはりエイリアンやテルマ＆ルイーズの印象が強くて、近作の傾向に弱さを感じます。