私はだんぜんドナの意見に賛成ですね。私みたいに一人で子供を育てている女は、きっとこういう話をみて「うらやましい」とか「ロマンティック〜」とか、うっとりした目で言うことになっているんでしょうね。まったく、ジョーダンじゃないですよ。「しっかりしろよ！」と私は言いたいね。「離婚したんなら、自分で決断したんだからいい」だって〜！どういう意味だよ！どんなカタチでも父親を失ってしまったことは、子供たちにとっては同じなんだよ。あんたが「ちゃんと自分でやっていこう！」と思わなくてどうするんだよ。それに、とりあえず生活に困らないだけの家と保険金くらいあったでしょうよ。世の中には、養育費をちっとももらえない子供もいっぱいいるし、母親が昼夜働いても、公営住宅で子供にさみしい思いをさせなくちゃならない人もいっぱいいるんだよ。子供にさみしい思いをさせたくなくて、昼間のパートしかできないから、子供にもいろいろがまんさせなくちゃならないし。だいいち飛行機で旅行なんてできやしないって。それなのに「お情けではたらかせてもらっている」だと〜。甘えるものいい加減にしてほしいね。どんな仕事でも必死にやってみろよ。（私は必死だ。そういうふうに見えないでしょうけど）安心して子供を預けられるともだちもいるじゃんか。世の中には食べていくために親がはたらかなくちゃならないから、一人で食事しなくちゃならない子供もいるんだよ。まったく、むかつく。

そのうえ、なんだか知らないけど自分に気があるらしいと勝手に思い込んでデートにさそい、死んだ夫のことを話しながらキスして、夫のことを話しながらベッドにさそうとは。ああいう事情をもっているバディだから愛だ、恋だという話になるんだろうけど、そうじゃなかったら欲求不満だと思われてもしかたがないよね。だいたい、彼女の方が積極的だったじゃない。夫のことが忘れられないようなことを言いながら他の男とヤるなんて、自分自身に矛盾を感じないのかしら。たしかにバディは最初に話しておくべきだったけれども、彼女は自分で勝手に盛り上がってしまったんだもの。それは、彼の責任じゃないと思う。そのうえ、自分一人だけ悲劇のヒロイン気取りは止めてもらいたい。子供のほうがよっぽど悲劇だよ。わかってんのか？自分のことしか考えてない。突然、夫をなくして、本当に路頭にまようのは、あんたじゃない。子供たちなんだよ。しっかりしてくれよ。男によりかかってないと生きていけないようじゃ、このさきまた路頭に迷うだけだと思うよ。

ひさしぶりに非常にむかついたので、感情的なリビューになってしまったわ。おはずかしい。でも、国はちがえど女がひとりで子供をそだてている、という状況に対する世の中の見方ってわりと同じなのに驚く。かわいそう、たいへんでしょうね、女でひとつで、子供がはげみね、等々・・・また、再婚でもしようものなら「やっぱり生活が大変だったのね」、「これで楽になれるわね」とくる。やっぱり世の中はまだ、女は男に食べさせてもらうもの、と思っているらしい。まったく的はずれですね。自分の脚で立って生活するのってすごく楽しい。私のまわりにもいろんな母子家庭がいるけど、みんな逞しく楽しく生活してる。いつまでもウジウジしていたら、今日の楽しいごはんが食べられないもの。￥１００のコロッケでも、親子で楽しく食べられるしあわせ。それにフツーの結婚でさえ努力の毎日だというのに、子連れの再婚なんてそんなにロマンティックなものであるはずがない。現実的な問題を独立した大人として話し合っていく技量が必要なのだ。フツーの結婚でさえ失敗したんだからね、人がいうほど楽なものじゃないはず。彼女の場合、フツーの結婚に失敗したわけじゃなく、また夫が死んでしまったので、前の結婚生活のいい思い出しか思い出さない可能性がある。（死んだらみんな「すばらしい人」になるって自分でも言ってたし）バディを選んだのは自分自身であることを忘れないでほしい。いつまでもカマトトヒロインはやめて、もっと逞しく生きてほしい。これを機会に、自分で考えて自分で決断して前進する人になってほしい。それは彼女自身のしあわせのためでもあり、子供たちのしあわせに、健康的に成長していくためでもあると思う。