ホントに「良く出来た」映画。

ドラッグの供給・流通・需要、３つの側面をパート分けした群像劇の形をとって、アメリカ・メキシコ両国におけるドラッグ社会の病理を見事にあぶり出している。各パートがバランスよく配置され、それぞれにリアリティーがあり、それぞれにドラマチック。色調分けもギリギリ嫌味を感じさせない程度の技巧であったと思う。

だけど…あまりにケチのつけどころが無いことに、逆にケチをつけたくなってしまう。優等生すぎる。そんなソダーバーグが、どうも自分には合わないんです。