[コメント] 踊るニュウ・ヨーク(1940/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
スカウトと借金取りを間違えてしまったために相棒を一躍有名にしてしまう男の映画。
ダンス映画としてはクラシック映画にしてはなかなか楽しめる。特に前半のエレノア・パウエルの身体を張ったダンスシーンは必見。見る価値あり。
またストーリー面もいつものアステアミュージカルのようなヒロインをからかったりするといったお決まりパターンとは違いどこかロマンチックなところがある。特にアステア演じるジョニーがクレアに近づきたいのに相棒のキングを気遣ってしまい自分の気持ちを押し隠すところは非常に人間関係の描き方が上手い。またストーリーに御都合主義な面が感じられずアステアのミュージカル映画にしては珍しくダンス、ストーリーの両方で十分楽しめる出来である。
キングのキャラ設定が少し適当に作った感はあるが最後には相棒との友情を選んで引き下がるところは好感が持てた。ヒロイン、クレア役エレノア・パウエルはメインキャラの役の割にはアステアに出番を奪われがちなが非常にかわいくマスコット的なキャラといった印象を受けた。
後半のアステアとのタップもハードながら非常に爽快にこなしていて良い。いつものアステア系ミュージカルの割には恋愛部分ではスムーズに行きすぎだがテンポがよかったので逆に効果的だった。ダンスシーンは今まで見てきたアステアミュージカルの中でも過去最高の出来でダンス映画としては非常にオススメできる。
ミュージカル映画好きにならぜひ見てほしい作品。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。