クスリの恐ろしさを描いた作品。ストーリーはシンプルなわかり易いもの。ただ、母親の話は誰しも共感できる深いものがあるが、もうストーリーうんぬんではなく、スピード感を前面に押し出した映像が一番のウリだと思う。目を背けたくなるが強制的に見せ付けられる映像の嵐にグングン引きこまれ、恐怖心を叩き込まれる。 クスリをオシャレに描いた作品が溢れている現在に、ガツンと本当の恐ろしさを思い知らせる作品。クスリへの中途半端な好奇心を刈り取る強烈なものを感じた。正直、観終わったあとはすごい不快感に襲われた。エンドロールが終わってもすぐには座席を立つことが出来なかった。今、思い出してもドキドキしてくるものがある。でも、ジェットコースターのようにまた見たい気もするが怖い気も！ 音楽がヤバイ。この音楽にやられたと思う。早速、ＣＤを買ってしまったが、聴いてるだけでまたドキドキする。「心臓がわるい人はご遠慮ください」という看板が必要かもしれない作品。