自分がだれであろうと、関係なく流れていく世間。だれがポール・アレンだろうが、ベイトマンだろうがかまいやしない。常に表層をきにして周りとの比較においてのみ自分の価値を見出そうとする。しかし自分の中の特殊性に気づいたとき、彼は苦悩する。しかしそんな彼の苦悩にしたところで、世間からみたらどうでもいいことだという事実は現代社会における人間性の欠落という問題点をうきぼりにしているのではないだろうか・・・

なんていうベタベタな批評がかけてしまうくらい、狙い通りで、意外性に欠ける内容。いまいち物足りないが、映像的な部分と、クリスチャン・ベールの演技に光るものを感じたので、３点にしてみました。最後はあれが彼の夢だったのか妄想だったのか、それとも事実だったのかわからないけれど、なんかそんなこともうどうでもいいくらい、どうでもいい映画。