[コメント] くちづけ(1957/日)
即決の映画。本作では主人公2人を軸に、まるで約束事であるかのように登場人物達が迷いなく即決を繰り返す。結果、過ぎたことなど知るものかとばかりに猛烈な早さで映画全体が動く。そこがよい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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小道具として効かせたつもりであろうナフキンの扱いなどに、いささかやりすぎ感が伴ったり、せっかくの雨や雷鳴が感銘を受けるほどの効果をあげていない点などに、まだまだ未熟さを感じるのも事実だが、ひたすら突き進む物語展開に同調するかのようなバイクやローラースケートの疾走感は心底楽しく、オート三輪で走り去る息子を母がアパートから眺める際のロングショットも素晴らしいと思った。
刑務所から始まった話を刑務所で終わらせると同時に、どんな方向に向かうのかはわからずとも、とりあえず次の方向へと走り去るラストも好み。
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