結果的に、絵だけで語るべきシーンにまでセリフが被っていて、映画の魅力いくらか殺いでるような気がする。これだけ素晴らしい絵なんだから、ヘミングウェイの書くセリフに魅力があることを承知の上ででも、もっとセリフを削ぎ落として集中して絵を見たかった。

ただ油絵が動いているというレベルを超えて、映画してたのは感動。例えば、竿に架かる→竿引っ張られる→爺さん踏ん張る、って一連のシーンのフィルムの躍動感が素晴らしいように。

しかし、たぶん今なら同じ物をＣＧで作れるんだろうな、個人が作ったって前知識が映画とは別の感動をくれたのも事実。