入江たか子を化け猫女優として扱っていいのか？彼女自身の化け猫に対するしがらみを娘と共に解消した、なんて著書で云々、書いてるけど映画ファン的に言えば、彼女の最後のメディア最大露出をこんな作品でしめくくらせるなんて、甚だ失礼である。 そりゃ確かに、彼女の晩年の出演作品に「時かけ」と「廃市」を加えたことはすばらしいと思うけどさ、化け猫女優の印象でメディア人生を締めくくらせることないじゃない？　ドラマの設定も化け猫やってて人気大女優！って違和感ありまくりだしね。　　当人的にはいい人たちだから、エンディングロールを親子で飾れたのを記念にされてるみたいだけどね。

それと尾道で撮る意味がない作品でしたね。当人が慣れ親しんでいるからかもしれないけど、瀬戸内キネマもあんなところでとる必要ないし、竜造寺が住んでいる島に関してもおかしすぎ！

映画に対する愛情を云々、語る映画ですが、映画に対する愛情は微塵も感じられない作品です。