[コメント] 西太后(1983/中国=香港)
己が野望の実現に向けて、すべてを注ぎ込んで闘った人間のドラマとして見ると、なかなかに興味深く、壮大なスケールを感じさせる。
ところどころ、荒唐無稽なシーンや極端なシーンがあるが、一人の女が、ただの後宮の一女官という地位から、帝の寵愛を受ける愛人へ、そして皇太子の生母へと成り上がっていく。
そしてそこからさらに、権力奪取へと突き進んでいった、その過程は、自らの努力と共に、数少ないチャンスを絶対にものにしてみせるという執念、さらに機に直面した時のすばやい決断と大胆不敵なまでの実行力、それらを兼ね備えた、まさに希代の英雄と評するに足る人物であったなあ。
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