[コメント] ギフト(2000/米)
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とは、誰も思わってくれないのかな?
個人的には、『恋愛小説家』以来、グレッグ・キニアに注目しているのですが・・・、なんていうか、力の抜き方が絶妙なんですよ!(ほんとに凄い!)
役者が力の抜けた男を演じる場合、どこかしらゲイっぽくなりがちですが(恋愛小説家はまさに水を得た魚でしたね)、彼の「哀愁」はそれだけではないのです。
本作のケイト・ブランシェット、『恋愛小説家』のヘレン・ハント、『ベティ・サイズモア』のレニー・ゼルウィガー、みんなみんな素晴らしく個性を発揮していますが、彼女らの魅力もグレッグの存在無しでは十分に出し切れなかったと思う。同じ「哀愁」でも、例えば、『酔いどれ天使』の三船敏郎、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロなどのように、孤独から滲み出る哀愁とは明らかに質が違う。そんな彼の影の「薄い」哀愁が、共演の女優を惹きたてるのです。
などと、書きつつも、「男」の私がグレッグ・キニアを賞賛するのは何か変な気もする。かといって、女性ファンがいるという話しもあまり聴かない。そこにも「哀愁」を感じてしまう。要するにどうも「哀愁」漂う男に弱いようです、私(笑)
さて、本題?ですが、怪しい雰囲気を醸しつつもやはり「哀愁」の漂うグレッグ。終盤までに彼が犯人だと確信した人は、以外とあまりいないのではないでしょうか?(終わってみれば・・・ですが)
それはもちろんグレッグ・キニアの演技にもよるのでしょうが、想像の中で「哀愁」と「罪」がなかなか結びつきにくい心理をうまく利用したからだと思います。
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