[コメント] ジーザスの日々(1997/仏)
ヌーヴェル・レアリスム?ヌーヴェル・エトランゼ?ヌーヴェル・ムルソー?
まず。『ジーザスの日々』とあるが、これはどうやら、『ジーザスの命』か、原案作どおり『イエスの生涯』としたほうがよさそうだ。主人公フレディではなく、アラブ人青年がジーザスで、かの主人公はもっぱらユダ。
内容は、コメントにも書いたが、『新約聖書』ならぬ『新訳異邦人』。
牧歌的でいて、どこか陰鬱で重苦しい閉塞感が支配しているフランスの片田舎。そこに、あるがままに投げ出された若者たち。生々しくも痛々しい。気が変になりそうに退屈な日々に、彼らの心は少しずつ歪んでいく。そして、鬱屈鬱積した自身に対する欠如感、不満感が、ほんの小さなフロー(flaw)から、「暴力」という形態をとって噴き出してしまう。
写実的だからこそ、この日常における「クレパス」に陥る人間の悲劇がより一層引き立つのだろうが、僕の目にはどうも退屈に映る。扱き下ろした『ユマニテ』よりは内容に引き込まれもしたし、あれほどあざとい語り口でもなかったし、ラストのほんの一筋の光のような救いに免じて(?)、3点。
それにしても、『ロゼッタ』といい、ヨーロッパでは写実主義ルネッサンスなのか?
[10.25.01]
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