[コメント] 馬鹿が戦車でやって来る(1964/日)
まさかハナ肇主演でこんな映画だとは題名からは想像もつかない。☆3.5点。
最初に東野英治郎がフィルターを被せた「変な村」に、"鶴"の如く咲く一輪の岩下志麻。どんなに無邪気や清楚を装ってもこの美しい娘が非情でない筈は無いと思い乍ら観てゆくと、ぽんしゅうさんが解答を出してくれていた。成程そこまでの残酷さであったか。
その岩下が唯一見せたのは、無邪気に帰宅した際、轟音と共に迫る「アレ」を見てしまった一瞬の顔。それは楳図かずおの漫画に出てくる少女の顔であり、『ザ・ドライバー』('78/米)で拷問席に座らされているイザベル=アジャーニを思い起こさせる、我が恍惚の一瞬であった。
たった一台が暴れ回る作品としては『鬼戦車T34』('65/露)に勝るとも劣らない出来映えだと思う。
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