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[コメント] グリーン・カード(1990/米)

砂漠でもアジアのスラムでもない、アーミッシュの村でもジャングルでもない、エアコンだってちゃんとある現代のNYのアパートを舞台にしたラブコメ、って、もしかするとピーター・ウィアー監督にとっては人生最大の挑戦、大野心作だったのでは?
ぐるぐる

ピーター・ウィアーは自分で脚本を書くと、何故かテンポが悪くなる。監督としての才能はクリント・イーストウッドに近いタイプだと思うんだが、彼を見習って脚本は人に任せた方がいいんじゃないか? 抑制の効いた演出は好きなんですが。

これもいつものことながら、せっかく魅力的な設定なのに、ストーリー展開上でまるで活きてこない脇役も、いかにももったいない気がする。主役二人の演技はさすがに見事でした。アンディ・マクダウェルはヤンキーとは違う南部女性の魅力満点。

ただ、控えめで効果的な音楽も含め、観客にカタルシスを与える気など最初からないビターな演出なんで、標準的なハリウッド製ロマコメを期待していると肩透かしかも。

(評価:★4)

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