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[コメント] 妻は告白する(1961/日)

アヤコみたいな女って絶対許せない?だいじょうぶ、貴女も基本的にはアヤコです。女はオンナであるから魅力があるんです。この映画には、いいとか悪いとかじゃない「オンナであること」がつまってる。スゴい監督。
Shrewd Fellow

「オンナ」についてどんなイメージを持っていますか?ちょっとまえに「ワガママと身勝手はオンナの特権!」というCMがありましたが、女の人たちはあのキャッチコピーをどんなふうに聞いたのでしょう。きっと、「え!冗談じゃないワ!」と激怒する人と「うーん・・・そうともいうね」と苦笑する人ときっぱり2種類に分かれるんじゃないかな、と思います。前者の反応をする人たちの言い分は「まったく、そういう人たちがいるから、女はダメだ、女に仕事はまかせられない、って言われるのよ」と続くんでしょう。後者の人たちにとってはワガママであり身勝手であることが「ダメ」の範疇にないのですね。どちらかというとワガママであり身勝手であることがチャームポイントだと考えている(無意識のうちに)んじゃないかしら。激怒チームの人にとって、このアヤコは絶対許せないタイプの女でしょう。彼女たちが理想とする女は、生活のために結婚(合法的2号生活)をしたり、見てくれといわんばかりにカラダをよじらせて白いうなじをみせたりしないのです。たとえば、異性の同僚に食事にさそわれても「ワリカンね」と(聞かれもしないのに)自分から言い、「今日はおごるよ」といわれても強情に「そんなわけにはいかないワ。」ときっちり1円単位でワリカンにするような女なのです。そういうのを自立した女だと思っているわけですね。反対に、苦笑チームの人は、自分をいつも上機嫌にしておくといろんなことがうまく回るようになるということを本能で知っているんですね。だから自分が欲しいもの(状況など)をワガママや身勝手だと悟られずにうまーく表現する方法を知っているのです。異性の同僚と楽しく食事をして「今日はおごるよ」と言われたら、にっこり微笑んで「ありがとう」といえる人です。そうしたほうが楽しいまんま今日を終わることができ、明日はもっと楽しくなるとわかっているんです。

あなたはどっちの女が好きですか?私はもちろん、苦笑タイプです。オンナとは、ワガママで身勝手で、自分を正当化するあらゆる言い訳やウソが泉のように湧き出るのです。ターゲットのオトコに、なんとなく自分のセクシーポイントを見せるのが上手で、体制不利を感じると自動的にカラダをよじらせて白く光るウナジから「これでもか〜!」光線をだすイキモノなのです。そういうイキモノだと知っても、目の前にいる女をかわいいと思えるかどうか。友達にしても、恋人にしても、奥さんにしても、彼女とつきあっていけるかどうかはそこにかかっているんじゃないかな。私はオンナの部類ですけど、というか、オンナ同士だからこそ、そこんところが大切だと思うのです。

ワガママでもなく身勝手でもなく、いつも公平で分別があり、おねだりなど一切しない、「あなたと私は対等なのよ!」が決り文句の女を想像してみてください。なんと味気ないことでしょうか?

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)けにろん[*] sawa:38[*] 町田[*] [*]

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