[コメント] 妻は告白する(1961/日)
慈しむ様にあるいは相手の庇護欲を誘う様に愛する若尾文子。
軽々に近づこうとすればヤケドしますぜ。
ザイルを切った瞬間に、その心は固定され、周囲の風などではびくともしない覚悟が決まり、若尾文子の心は周囲の罵倒や好奇をも切り離す。
彼女が心を繋げているのは、彼女が作り出した世界にいる幸田への慈しむ様な愛情だけ。
それ以外の事は全て切り離されてもかまわない、それだけの「凄み」がある。
だからこそ恐ろしくも美しい。
矮小な己の庇護欲で、近づこうとすればヤケドしますぜ、幸田のダンナ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。