[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
神々の世界を見せてもらった。それは幼い頃に見た世界、夢の世界、不思議の世界。この映画を見ると、無性にトンネルを通り抜けたくなる。この世界のどこかのトンネルが神の世界に繋がっている事を信じたくなった。大人になっても信じるぞ。
今までの宮崎駿の描く「世界」には、どうにも入り込めないモノが多かった。
少なくとも自分には、その「世界」に行きたいとも見たいとも思えず、
この監督の過去の作品群には大した思い入れも無い。
(唯一、『となりのトトロ』だけは好きだけど)
元々、自分は幼い頃からアニメよりも「特撮」で育ったためか、アニメに対して
無関心であったり敬遠していた時があったように思う。
(そんな思いを打ち破ってくれたのは、押井守監督の作品群だった)
とりわけ、ジブリ作品とは距離がありすぎた。
ちっとも魅力が理解出来ず、ただただ入れない、入り込めない世界ばかり。
でもこの『千と千尋の神隠し』の世界、不思議な事にこの映画の世界には
実にスムーズに、滑らかに入り込める事が出来た。
トンネルを抜けると、そこは不思議の世界.....
トンネルを抜けるまでは、普段自分達が住んでるごく普通の世界、
そこに「不思議の世界」と言う全く異質な空間が入り込んでくる時の快感!
これこれ、この快感が大変気持ちいいのですよ。
「ラピュタ」や「魔女の宅急便」にはこれが無い(「トトロ」が一番近いかも)。
現実世界に浸食された自分に「夢を信じたい」と言う気持ちにさせてくれる快感。
この映画にはそれがあった。
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