[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
「言葉の力・名の力」をテーマに子供に「語るべき物語」を語ってくれたコトに(親のひとりとして)感謝!この語り口は『リトル・ダンサー』に通じる。
古今東西、「名前を言い当てる」「一度名前を奪われ、後に取り戻す」お話は沢山ある。 そこには「言葉」「言霊」「名前」といったものに「呪(しゅ)の力」を見いだした人類の英知が息づいている。 そこに改めて着目した点が素晴らしい。
コレは多分、世界的にも理解される普遍の物語となるだろう。 大人が子供にせがまれて、語るべき物語。 希望や勇気。友情、生きてゆくに足りる人生であることへの示唆。
久しぶりに「大人が子供たちにみせたくて作った映画」を観た。 まだ、日本にも「子供に語るべき言葉」を持った人がいたコトに感激した。
「顔なし」を観ていたら、『A.I.』『マルコビッチの穴』に描かれた「(一方的に)愛が欲しい欲しいとねだるアメリカ人像」(『A.I.』はロボットか)を連想した。
ソレに対抗するかのようにこの映画は、鮮やかに軽やかに「愛はワタシの中にある」と宣言するよう。 小気味よく、気持ちがサッパリと洗い流され、観た後は外を歩く足取りも軽く、生きる勇気が湧いてくる映画である。
蛇足=神様たちが「ビンボ臭い」から、神様と言うより「妖怪」に見える。 あと、女性キャラ(湯女)たちが小林まことの漫画みたいに見える(特に『ちちまんちょ』)
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