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[コメント] PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001/米)

猿の惑星』の魅力とは、「どうしてこんな世界があるのだろう」という「存在の謎」につきるのではないだろうか?
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それはやはり日常に「似ていて非なる世界」の持つ不思議さ、そして日常の世界と何か関係があるんじゃないだろうか、その「理由」を知りたくなるからだろう。「虫の惑星」や「遥か昔の遠い遠い銀河の戦争」などの物語とは求めるものが違う。だからクリーチャーとしての猿がどれほど魅力的でも、戦闘シーンが迫力あっても(あんまり思わなかったが)『猿・・・』に「謎解き」の要素は欠かせない。

なのに主人公はそんな世界が存在していることも、そんなところにやってきてしまったこともあっさり事実として受け入れてしまった。もう「えー?」って感じである。それが不思議じゃなかったら、遺跡も、将軍一族の陰謀もどうでもいいじゃん。だって謎だと思ってないんだから。その大仰な舞台は一刻も早く立ち去る場所でしかないのか、おい!

だからラストになって主人公が初めて「なぜこんな世界が・・・」と当惑してからが、本当にみんなが見たかった「猿の惑星」の始まりだったのである。これをシャレでやってるとは思えないぞ〜。

セード将軍がシールド内に閉じ込められて、銃を乱射しまくる描写の執拗さに監督らしさを感じた。やがて震えながら物陰にうずくまり、脅えた目を向けるシーンが素晴らしかったので+1点。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (9 人)ざいあす[*] 緑雨[*] [*] ペンクロフ[*] ミルテ[*] アルシュ[*] けにろん[*] くたー[*] ドド[*]

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