公開版では二人の離婚の原因はＲ・レッドフォードの浮気を理由としているが、試写の段階で観客が涙を流さなかったので、単純に「あるシーン」をカットしたそうだ。そのシーンとは

Ｂ・ストライサンドが「アカ狩り」で密告された為、その罪から逃れる為には逆に誰かを密告しなければならないと悩むというシーン。

Ｓ・ポラックはそのシーンを単純にカットしただけで、翌日の試写では多くの観客が涙を流したという。これはＳ・ポラック自らが語っているのだが、映画の結末までも大幅に書き換えてしまうような事を嬉々として語るこの監督に呆然とするしかない。

彼が公聴会に喚問されてたら、きっと多くの仲間を売ってたんじゃないだろうかと考えてしまう。