[コメント] 昭和枯れすすき(1975/日)
秋吉久美子は、70年代前半の映画界を覆っていた虚無と絶望を一身に受け、体現していた女優なのだと、その当時の主演作を観るたびに痛感させられてしまう。
これだったら60年代の性善説的な団結や、80年代の刹那的な快楽主義のほうがまだマシだとすら思わされる。
それと同時に、このキャストとロケーションだったらわざわざ映画館に足を運ばずとも充分、映画離れもやむなしと当時の若者が考えたのも理解できる。違うのはトンデモすぎる高橋英樹の思考回路くらいだろうか。
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