全体的に穏やかでゆっくりした雰囲気のせいか、不倫やら別れやらいろいろゴタゴタしているはずなのに、全くストーリーが気にならない。

それにしてもトラン・アン・ユンの映像はどうしてこんなに透明感あふれ、美しいのかと考えながら観ていたら、いたるところに出てくる「水」がポイントなのかな、と思った。スクリーンのはじのほう、カメラの焦点もあっていないところでなにげに光っている水とか。水とそれに反射する光。これも、映像美に一役かっているんじゃないだろうか。