[コメント] シコふんじゃった。(1992/日)
この相撲部にではなく、この映画を創ったスタッフに言ってやりたい。「あんたら、それでも男か!?」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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当然あの太ったマネージャーのことを言っているのだ。
始終ものを口に運んでいる描写とか、恋する男に向ける視線をまわりからくさされるぐらいはまだいい。彼女は惚れた男のためにマワシひとつで土俵に登らされるのだ。いつだったか土俵に立ちたいと訴えた女性政治家がいたが、事はそんななまやさしいシチュエーションではない。半裸で男たちの視線、それも羨望ではなく憐れみの視線を一身に浴びることなのだ。たしかに乳房は包帯で巧みに隠し、下半身は皮膚の質感が違うからおそらく肉襦袢でもつけていたのだろう。だが、問題はスタッフが彼女を「デブ女だからこうして笑いを(もしくは涙を)とるにはピッタリだろう」と考えただろうことなのだ。もしあの女優が清水美砂だったら、そんな役をふる勇気があんたらにあるか。頬を引っ叩かれても文句は言えないことぐらい判っているだろう。それをまだうら若い女優がデブだから、というので安易にふる。いかに他の場面が優れていようと(と言うか、俺はダメ相撲部を描くにしても描き方があるだろうと思ったが)、これで帳消しになるくらいの残酷な場面と俺は見た。
これは『愛しのローズマリー』などとは完璧に違う。異論のある奴は較べて観ること。
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