[コメント] チアーズ!(2000/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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正統派青春スポ根映画としたら黒人側の学校を主人公にした方が面白かったんじゃなかろうか?
能力は秘めていながらも、貧しくてチャンスに恵まれないうえに演技を盗まれた無名校。それが全国大会5回優勝の実績校相手に勝ち上がっていく。なんて燃える設定!
わずかなチャンスを掴み大会に進出し、個人の身体能力を最大限生かし従来のチアリーディングの枠組みを超えた独創的なプレーで、本当に舞台の枠を超えそうになったりしながら、観客の喝采を浴びる。だが、チームプレーを重視するこの世界では審判に評価されず・・・なんて話の方が私は燃えたがなあ。
余談(というか思い出話)
大学生の時、ウチの大学の応援団は壊滅していた(団員が0)。私の一つ上の代の総務会(いわば学生の自治会みたいなもの)は応援団復興を急務とし、学校側に学ランの着用を要求し(ブレザーだったのよ。それは未だに変わらず)、他大学の映像を編集して応援団勧誘ビデオを作成し(私が編集したが団員は一人しか入らなかった)、スタッフの女性一人をチアガールとして送り込んだ。
ところが、チアはおろかダンスの基礎すら知らないこの女の子が大活躍。友人知人に声をかけまくって必要最低限の人数を集め、恥をしのんで他大学に教えを請い、外部から講師を招き、努力に努力を重ね(もちろんお粗末な演技ではあったがみるみるうちに上達していったのは素人目にも分かるほど)、翌年私が総務会を預かる時にはなんとか大会に出場できるまでに育った(おかげで私は黙って見ているだけでよかった)。それでも人数が足りず、彼女は4年生になっても引退せず卒業まで踊り続けた。その後(時代の流行りもあるだろうが)チアは急増し、今では何十人の部員を抱える大所帯になっていると聞く(男の団員は相変わらずでほんの数名しかいない)。当然、今のチアガールの子達はそんな創設当時の苦労など微塵も知らないし、それでいいと思う。(これで大会で優勝でもしていたらちょっとしたスポ根物でしょ?)
そんなこんなで、(大会に行ったことはないが)何度か応援団の集いは見に行ったし、そんなこんなでチアに対してはちょっとした思い入れがある(黙って見ていただけだが)。チアリーディングという目の付けどころも映画としても面白かったけど、そんなこんなで私個人の過剰な期待があったもんで・・・(チアそのものに新鮮味を持てなかったせいもあるが)。
全国大会よりも最初の頃の方がインパクトがあったと皆様のご指摘がありますが、事実、BSとかで時々チアリーディング大会やってるけど、そっちの方が面白い(<観てるなよ)
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