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[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)

いくら賢くても所詮は「子供」。
らーふる当番

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私の率直な感想。

結局は子供なのだ。賢くても子供なのだ。

叩かれるのが怖い。子供どおしの冷やかしでお漏らししてしまう、そのくせに外で寝ても平気。不思議なものは何でも知りたがる、興味を持ちたがる。お兄ちゃんに憧れる。優しくされれば誰でも好きになる。目の前の興味のあることが最優先。蝶の舌より女の子が気にかかる。犬を殺すシーンでも目を背けない、あまり怖がらない。お母さんの言うことが一番正しい。お母さんとお父さんとお兄ちゃんと一緒にいたい。友達が走って、石を投げればマネをする。

そんな「子供」の投げかけた言葉など、今(大人)の私にわかるはずがない。

少年は、家族といられるならば何でもやったと思う。先生の存在など家族の存在と比べれば、女の子より興味のない「蝶の舌」と一緒だったんだと思う。少年にとって先生は所詮、綺麗な羽に隠れて見ることのない、興味のない「蝶の舌」にすぎなかったのかもしれない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Shrewd Fellow 緑雨[*]

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