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[コメント] ゴーストワールド(2000/米)

ゴーストの定義が次第に分かってくるような気分に。印象的なのは99%と1%の人の間に生じる温度差かな。それは曖昧のようで実は雲泥の差だったりする。ズウィゴフの美的感覚は大したもんだが、ソーラ・バーチの空気感も素敵だ。
ナッシュ13

オタクの概念って考えてみると難しい。単純なものじゃない。この作品においてズウィゴフが見出した「美」は99%ではなくて1%の人に対するもの。そこにオタクを感じてしまう自分は99%の人間なのか。それはちょっと分からない。ただ一つ言えることは「1%と1%の人間が必ずしも同調し合えるわけでもない」ってこと。自分が何に順応できるかなんて誰にもわからないんだよね。その瞬間が大切。

断片的に素晴らしい場面が続いていく。場面が変わる度に笑ってしまうし切なくなる。そんな場面の数珠繋ぎで完結した作品ではあるものの、終盤でドラマ性が急激に増すことによって更に完成度が高くなっている。

女の子のみならず、男の子も共感できてしまうだろう良作。

(評価:★4)

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