[コメント] ビヨンド・ザ・マット(1999/米)
愛とパワーと熱狂。くっそぉ!!涙が止まらねえー!
それぞれにココロにカラダに傷を持ち、等しく平均的なアメリカ人そのものでありながら、リングで吠え、野獣と化さずにはいられない(生きて行けない)男達の物語。
その人生を慈しみ、応援するしかないプロレスファンの我ら。 その隔たりにあるモノはナンなのか? 戦うモノと応援するモノの間に横たわる垣根などは「ナイ!」とこの映画は語ってくれる。
レスラー達が血みどろで戦えば、ソレは見ている観客自身の姿の投影である。 もっと強く、もっとクレイジーに。 自分を解放し、戦う男達に観客は共感し、ココロを寄せる。 なんて素晴らしく美しい世界。 リング上で血みどろの戦いをもう何十年も続けている男は、実は「スーパーマンではナイ」全く普通の男なのに。 膝の痛みを抱え、普通に歩くことすら激痛を伴うのに。
その「戦う」という本能だけで自分を表現し、解放し、観客と一体となる喜びは人生を賭けるに足りる体験であるらしい。 くそっ、ワシも一生応援し続けてヤルー!!
マンカインドの普通のココロ優しい家庭人としての姿に涙。 テリー・ファンクの嫁の凛とした芯の強いその姿に感動。 戦う男を何十年も見守ってきた女は、自身も実は愛する男と一緒に何十年もリング上で戦ってきたのと同じなのだ。 その強さ、美しさに感動。ココロから、感動。夫婦とはかくありたい。
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